前日(12/3)に捕獲したエゾシカの心臓・レバー・脾臓を、カツにして夕食に食べた。ちなみに調理はすべて自分で行った。
ところが、夕食後30分ほどたってから、急な吐き気と腹痛に襲われ、そのせいで、その後3時間ほど頻繁にトイレに行く羽目になってしまった。
当初は自分でも認めたくなかったのだが、症状から見ても、おそらく食中毒で間違いないだろう。
ちなみに同じものを食べた家族は全く平気で、食あたりになったのは私だけだった。その原因については思い当たる節がある。
カツにするためのパン粉を付ける工程を、最初は菜箸でやっていたのだが、途中で面倒くさくなったため、素手で行っていた。
その際、生肉を触った手でそのまま揚げたてカツを何個かつまみ食いしたのだが、それが原因ではないだろうか。
野外で解体した際に付いた雑菌を警戒して、加熱には十分気をつけていたのだが、調理前の生肉から手に雑菌が移ることには全くの無頓着であった。
普段あまり揚げ物はしないので、慣れない手順に戸惑っていたせいもあるだろう。
食べた直後に症状が出ていることから、2~9週間の潜伏期間があるE型肝炎ではなく、菌が原因の食中毒だと思う。
食後3時間を過ぎたあたりから自覚症状がなくなったので、どうやら大事にならずにやり過ごせたようだ。
とにかく私以外の家族が無事で良かった。
日頃からジビエの安全性と加熱の重要性についてうるさく言っている私が、こういう単純なミスをするとは、本当にお恥ずかしい限りである。
この苦い経験を無駄にしないために、今後は私も、生肉を触った手や調理器具が出来上がった料理に触れないよう、衛生管理を徹底しようと心に誓った。
今回の失敗は積極的に人に話したいような話題ではない。だが恥を承知であえてブログで公開した。これを読んだ皆さんが、生肉による食中毒リスクにより一層注意を払うきっかけになれば幸いである。