今朝は、雪かきをすませてからのんびり出猟してきた。
とはいえ、シカ肉は食べきれないほど在庫があって当分必要ないので、銃の代わりにデジカメを持ってなんちゃってスキー忍び猟である。
新規の猟場開拓のため、今日初めて入った沢だったが、足跡も食痕もなく、橋の下にもシカがいた痕跡がなかったので、早々に見切りを付けて撤退した。このルートは今期の忍び猟の対象から外していいだろう。
帰路は、除雪してある林道でのなんちゃって流し猟に切り替えた。
短時間で10頭程の出会いがあったが、狩猟と同じルールの下で撮影することに決めているので、発砲出来ない場所が多くて、なかなか撮影のチャンスが無い。それでも2頭は撮ってきた。
後からレーザー距離計で測った撮影距離は30m弱。この距離なら散弾銃でも確実に撃ちとれたと思う。ちなみに撮影する時は常にバイタルゾーンを狙う。
大雪が通りすぎた翌日の暖かい日とはいえ、今日はかなり風が強かったので、シカは山から降りてこないかもしれないと思っていた。しかし多少条件が悪くても、シカが高密度に集まる越冬地に行けば捕れるということが改めて確認できた。
でも、ここでばかり撃っていると、全く上達しないので、出来るだけ残しておきたい場所ではある。
銃を持たずに山を歩くのは本当に身軽だし、途中で買い物に行ったりできるので気楽でいい。
カメラで確実に獲物が撮れるようになったら、銃でもそれなりに撃てるというのが私の持論である。そうは言っても、射撃技術を軽んじている訳ではもちろんない。
出来るだけ獲物の密度が高く、警戒心が低い場所を選んで、外しそうにない距離まで近づいて撃つのが私の猟の基本スタイルなので、その訓練には狩猟のルールを守って獲物の写真を撮影する『カメラハンティング』が役に立つ、という話である。
もしカメラハンティングに出かけるのなら、できればカメラだけではなく、レーザー距離計を持っていくと良い。獲物にどれくらい近づけたかということを客観的な数値として知ることはとても大事だと思う。
狩猟はやりたいけれど、何らかの事情で銃を持っての出猟が出来ないという人は、まずはカメラハンティングで遊んでみてはいかがだろう?