○ 11/23(木・祝) 猛吹雪
低気圧の通過により、昨晩からの猛吹雪。
猟果は見込めそうもないものの、流しコースである林道が雪で塞がらないように出来るだけ踏んでおきたかったので思い切って出猟しました。
案の定、視界が悪く、林道を走るだけで精一杯の状態でした。
日の出から3時間ほど流して終了。出会いはありませんでした。
無事に帰ってこれただけでも良しとしましょう。
○ 11/25(土) 晴れ
日の出(AM6:40)と共に出猟。
林地と農地・草地の境界あたりを流していると、おびただしい数の足跡、掘り跡が見られました。
どうやら23日の吹雪がやんだ直後から、大量のシカが低地に降りてきてエサ探しをしていたようです。
もしかしたら昨日の朝が狙い目だったのかもしれません。
ちょっと残念です。
しかし雪の影響でシカが山から下りてきてくれるのなら好都合です。
流し猟にも期待が持てるというものです。
AM7:20、今猟期初の出会いがありました。
2本目の沢沿いの林道に入ったとたん、林道のすぐ脇から2頭のシカが飛び出して、山の方に走り去っていきました。
あわてて急停車はしたものの、シカは河畔林の向こうに消えてしまいました。
もう撃てないかと思って落胆していると、その2頭が50m程離れたところで立ち止まってこちらの様子をうかがっているのが見えました。
急いで銃をケースから取り出して、そっと車を降り、林道脇の河畔林に踏み込んでいきます。
それを見て2頭はまた走りだしたものの、少し走ってから、川を渡った対岸でまた立ち止まりました。
そっと銃カバーを外し、M870の安全装置を確認してから、薬室に1発装填、音がしないように細心の注意を払いながらスライドを閉じ、スコープのバトラーキャップを開きます。
これだけの作業をしている間にも、対岸のシカには動く気配はありません。
どうやら河畔林の立木が邪魔になっていて、こちらの様子は見えていない模様です。
立木の陰に隠れるようにして20m程距離を詰めましたが、まだ2頭とも動きません。
こちら側の河畔林が途切れるあたりで、射撃体勢に入りました。
立木に隠れながら、その立木に左手でもたれかかり、同時に左膝で立木をホールドするようにして、立射のまま依託射撃の体勢を取ります。
倍率を3倍に設定したスコープには、若いオスジカ2頭の姿が見えています。
距離は100mちょっと位でしょうか。
そのうち、右の1頭がうまい具合に真横を向いていましたので、そちらの胴体の中心に照準を合わせました。
すぐ後ろは山、矢先の危険もありません。
まだ相手は動く気配がありません。
「これなら撃てる!」
そう思いながらも、ふっとある考えがよぎりました。
「そうだ胴体の真ん中じゃなくて、バイタルゾーン狙わなくちゃ・・・」
そのまま狙い込むこと2~3秒くらいだったでしょうか、視界の隅でもう1頭が走り出すのが見えました。
そちらに気を取られた次の瞬間、狙っていた方のオスジカも走り出してしまい、あっという間に笹藪の中に消えてしまいました。
しばし呆然。
気を取り直して、とにかく銃から弾を抜きました。
銃にカバーをかけて車に戻りながら、じわじわと悔しさがこみ上げてきました。
引き金を引くチャンスは十分にあったのに、決断が遅くて絶好の機会を逃してしまいました。
十分な射撃体勢に入っていながら、気が付けば、銃の安全装置も解除していませんでした。
まったく間抜けとしか言いようがありません。
結局このあとは一回も出会いがありませんでした。
チャンスを逃した悔しさが残る1日でした。
<今日の教訓>
「とにかく照準を合わせたら、あれこれ考えずにすぐ撃ちましょう!」
○ 11/26(日) 雨!!
11月も下旬だというのに、朝から雨が降っています。
せっかく雪のおかげでシカが山から降りてきてくれたというのに、これでは先行きが思いやられます。
今日はまだ積雪もありことですし、シカも低いところにいるかもしれませんので、いつもの低地中心の流しコースを巡回しました。
昨日シカの足跡を発見した農地・草地には、さらに新しい足跡が大量についていました。
雪のおかげで、シカの行動圏がかなり把握できるようになって、シカの痕跡が濃い沢が3本程度に絞られてきました。
おかげで闇雲に流さなくて良くなり、かなり楽になってきました。
ところが、足跡は大量に見つかるのに、肝心のシカそのものがまったく見つかりません。
この日は日の出直後と日没前の2回流してみましたが、結局、出会いはありませんでした。
夜明け直後と日地没前に流してみたのに、1頭も見つからないところをみると、低地での採食は夜の間だけで、日中は山に戻ってしまっているのでしょうか?
私の巡回コースは、ほとんどが鳥獣保護区と狩猟可能な農地の境界に当たりますので、鳥獣保護区である山に逃げ込まれてしまうと、残念ながら手も足も出せません。
それでも、可猟区の河畔林の中で、シカが座り込んで休息していたと思われる窪みをいくつか発見しました。
ほとんどが林道のすぐ脇にあり、すごいものでは林道の上に休息の跡が付いているところもありました。
もしかしたら、夜明け直後に休息していたところに、もろに車で踏み込んでしまったのかもしれません。
これではシカが車の音に驚いて逃げてしまったとしてもしょうがないですね。
次回はシカに気づかれないように林道を大きく回り込んで、休息跡のあったエリアの上側から、歩いて攻めてみようかと思います。