桔梗屋繁盛記
2017-01-19T13:20:29+09:00
kikyo-ya3
エゾシカ猟とシカ肉料理に悪戦苦闘する万年初心者、桔梗屋による試行錯誤の記録
Excite Blog
コール猟によるカラス駆除に向けた実験メモ
http://kikyouya.exblog.jp/23789080/
2017-01-19T18:44:00+09:00
2017-01-19T13:20:29+09:00
2017-01-19T12:25:08+09:00
kikyo-ya3
野生動物の保護管理
『カラスの教科書』という本に、カラスがフクロウを攻撃する習性を利用したデコイ猟があると紹介されていて興味を持ったのが、そもそものきっかけである。
カラスのデコイを利用したコール猟について、非常に詳しく紹介しているサイトを見つけたので、これを参考にした。
Crow Busters - Beginner Techniques - Decoying and Calling
http://www.crowbusters.com/beg-techniques-decoying.html
フクロウに襲われたカラスが横たわっている様子を演出するために、Amazonでプラスチック製のフクロウ(実際はミミズク)とカラスのデコイを購入。カラスの鳴き声は、Youtubeで「crow call」 +「distress, excited,fighting」といったキーワードで検索した海外の動画から、興奮したカラスが鳴く声をMP3で入手した。
まずは海外のカラスが興奮する声を、カラスが止まっている木の近くなどで鳴らしてみたが、ハシブト・ハシボソともに反応しなかった。不審な音にハシブトのペアが偵察に来たこともあったが、電線に止まっているカラスでは反応が見られなかった。何回か試してみたが、どうやら海外のカラスの鳴き声には国内のカラスは反応しないようである。
そこで「カラス 喧嘩」で動画検索して、カラス同士が争っている国内の動画から音声をmp3で取得し、カーステで大音量再生してみた。この時はハシブト・ハシボソ両種のカラスに明確な反応が見られた。
数羽が飛来してすぐ近くの木にとまり、こちらを伺っては、ときどき車の上空をぐるりと回って元の木に戻るというのが典型的な反応であった。
カラスの大群の近くでこの音声を流すと、大量のカラスが頭上を飛び回って、まるでパニック映画のような光景に。カラスはかなり興奮している様子で、なかなか同じ場所にはじっとしていない。頭上に来る時は5m程の高さにまで飛んでくるので、かなり近く感じる。鳴き声に対するカラスの激しい反応に正直驚いた。
別の日の日没直前、例の鳴き声を大音量のカーステで流しながら、小さなカラスの群れの横を通過したところ、数羽のカラスが車を追いかけて飛んできた。カラスがいない場所で車を止めると、5~6羽のカラスが集まってきて頭上を飛び回っては近くの木に止まる行動を繰り返した。興奮したカラスの鳴き声には、カラスの群れを誘引する効果があるようである。
この時、止まり木までの距離は30mほど、上空での距離は20m弱ほどか? なかなかじっと止まってはくれないので空気銃では難しそうだが、真上に飛んできた時なら散弾銃で撃ち落とせそうな印象を受けた。
実はカラスの声を鳴らすのと合わせて、ミミズクとカラスのデコイを出して、カラスがミミズクに襲われているような雰囲気を出してみたのだが、カラスがこれらのデコイにに反応する気配は特に見られなかった。
一連の実験成果のまとめ。
海外のカラスの鳴き声は国内では効果ないようである。国内のカラスが喧嘩している時の鳴き声にはカラスが激しく反応し、誘引効果もある。ミミズクのデコイに興奮して攻撃する行動は確認できなかった。
次の駆除シーズンでは、この成果を活かして、散弾銃でのカラス駆除に取り組んでみたいと思っている。
実際に散弾銃でカラスを撃った時の反応を見るのが今後の課題だろう。カラスが銃声を危険だと学習して近寄らなくなるのか、あえて危険の正体を確かめに集まって来るのか、やってみないとわからないので、どうなるのか非常に楽しみである。
ちなみに、こちらのサイトで、「crow rag decoys」という黒いビニール袋を材料に使ったカラスのデコイの作り方とデコイ猟の様子が動画で紹介されている。
Video: How to make a crow rag decoy
http://www.shootinguk.co.uk/videos/how-to-videos/crow-decoying
作り方はすごく簡単そうで、しかもかなり効果を発揮しているようである。こんな安上がりな自作デコイで、あの頭の良いカラスが騙せるとは実に不思議である。
]]>
繁殖期のディスプレイ行動から猟場を探る
http://kikyouya.exblog.jp/23762086/
2017-01-05T19:01:00+09:00
2017-01-05T15:38:29+09:00
2017-01-05T14:50:32+09:00
kikyo-ya3
狩猟
その上、正月に帰省すると、大抵天気が悪いので、ほとんど引きこもりの寝正月で過ごすのだが、今年は珍しく天気が良かったので、少し家の周りを散歩してみた。
私の実家は西日本にあり、周りには水田が多い。
もしかしたらこういう場所にはキジが生息しているかもしれないと思ったのだが、今までキジ猟のことなど一度も考えたことがなかったため、キジのいそうな場所の見当がまったく付かない。
馴染みのない土地で、今まで気にしていなかった生き物が相手となると、狩猟者としての勘が全く働かなくなる良い例である。
そうは言っても、正月で暇を持て余しているところだったので、この土地でキジ猟を始めるとしたら、どうやってキジの生息地を把握して猟場を開拓するか考えてみた。
キジの生態やバードウォッチャーによる情報などをネットで調べてみると、キジは4月から7月が繁殖期であり、この時期はオスが「ケ-ン、ケ-ン」と高い声で鳴くため、この声を目当てにキジが好むような場所を探せば、キジの姿が見つけやすいということがわかった。
この時期は当然狩猟は出来ないが、春の繁殖期の間にオスのディスプレイ行動が多くみられる場所を探しておけば、次の猟期にはキジに出会える確率が高くなるという訳か、と納得した。猟期に入ってから、姿の見えにくいキジを探して歩くより、はるかに堅実な方法である。
私が猟の対象にしているエゾシカでも、繁殖期である晩秋から初冬にかけては、発情したオスが高い声で鳴いて自分の存在をアピールする『ラッティング・コール』が盛んに聞こえる。
シカとの距離が近くなれば、例え姿は見えなくとも、あの斜面で鳴いているとか、あの木立の中で鳴いているというように、かなり具体的な場所もわかるし、慣れてくれば、ラッティング・コールの頻度から「この山はシカの密度が高そうだ」という見当がなんとなくついてくるようになる。
シカの場合、発情期はたいてい狩猟期間中なので、その情報はすぐその猟期に生かすことができる。
こうして考えてみると、普段は姿を見つけにくい生き物であっても、繁殖期に鳴き声によるディスプレイ行動を取るのであれば、猟期かどうかに関わらず、その鳴き声を探すことで、生息地の見当を付けるのに役立つ情報が得られるように感じる。
もちろん季節移動をする生き物であれば、繁殖期と猟期がずれていると、繁殖場所の情報は猟期には役に立たないこともあり得る。それにしても、狙った獲物の生態を調べ、猟期以外にも野外を歩いて情報収集することはとても大切だと思うのである。
]]>
鏡の向こうのレティクルを狙え!
http://kikyouya.exblog.jp/23744006/
2016-12-27T18:15:00+09:00
2016-12-28T11:22:45+09:00
2016-12-27T11:43:11+09:00
kikyo-ya3
銃&アクセサリー
スコープの中のレティクルと、鏡の中のレティクルを重ねてみると、銃の揺れがすごく良くわかる。これは良い練習になると思った。
銃を構えた時、銃が揺れているのは自覚できても、どちらの方向に動いているかということは結構わかりづらい。特にバイポッドを使った依託射撃の構えなどでは、銃の揺れ自体が小さいので、なおさらである。
それが鏡の中のレティクルに照準を合わせる練習だと、銃がどちらに動いているのか一目瞭然だし、わずかな銃の揺れでもはっきりと確認することができる。
もしかしたら私が知らなかっただけなのかもしれないが、自分としてはなかなか面白いことを発見したと思う。ただし、鏡と正しく正対していないと鏡の中のレティクルの中心は見えないので、鏡との位置と角度にはちょっとしたコツが必要である。
つい先日、室内でライフルの挙銃・空撃ち練習をやってみた。スコープで鏡に反射するレティクル像の中心を狙って、うまく重なった時に引き金を引く練習である。
主に膝射姿勢で練習したが、なかなか銃が止まらない。しかし、レティクルの反射像とのずれで、銃がどちらに動いているかということはよくわかる。
レティクルの反射像を狙い引き金を引く練習を重ねていくうちに、銃の揺れ方についての自分の癖がなんとなくわかってきた。
私の場合、頬骨を銃床のチークピースにひっかけるようにうまく頬付けできた時は、レティクルはあまり上下には揺れず、主に左右方向にだけ揺れることに気づいた。
うまく上下方向の揺れを抑えられた時は、ちょっと極端な話をすれば、レティクルは振り子のように左右に揺れる。そこで、中心に重なった瞬間ではなく、振り戻るタイミングを見越して少し早めに引き金を引くことで、うまく中心が重なったときに撃鉄が落とせることもあった。
これまでは、狙点の中心でなんとか銃を止めようとしてきたが、銃が止まった瞬間に慌てて引き金を引くことで、かえってガク引きになってしまっていたように思う。このような話は静的射撃の競技者の方には常識かもしれないが、もっと練習を重ねて、こういう感覚を使いこなせるようになりたい。
さて、しばらく練習を続けて、膝射の練習に疲れたので、室内にスキーストックを持ち込んで、膝射の姿勢で、十字に組んだストックの交点に先台を依託して撃つ練習に切り替えた。
この構えだと、レティクルの揺れは非常に小さくなり、上下方向にしか動かなくなる。
スキー忍び猟を考えれば、この構えをもっと練習するのが良いと思った。
このように、スコープ付きの銃で、鏡に映ったレティクルを狙う練習はなかなか面白い。興味のある方は一度試してみてはいかがだろうか?
]]>
鳥獣保護区で経験値アップを
http://kikyouya.exblog.jp/23732278/
2016-12-22T19:07:00+09:00
2016-12-22T20:58:22+09:00
2016-12-21T12:17:48+09:00
kikyo-ya3
狩猟
ハンターマップとカレンダーが読んだかのように、猟期になるとシカは鳥獣保護区に逃げ込む傾向があるので、出会いの確率がとても高くなる。
土地管理者による立ち入り制限がされている場所でない限り、銃を持たずに写真を撮りにいくのなら、鳥獣保護区に入るのに何の問題もない。むしろ他の狩猟者と出会う心配が無いので都合がいい。
シカの密度の多い場所を沢山歩いていれば、シカが好む場所や、行動パターンなどが段々わかってくる。
相手に気づかれる前にシカを発見し、写真が撮れる距離まで近づくというのは、とても良い銃猟の訓練になる。
「たかが写真…」と侮ってはいけない。芸術的な写真である必要は全くないので、試しにやってみればいい。野生動物の写真を狙って撮ることの難しさがすぐにわかると思う。
もしシカの写真が自在に撮れるようになれば、銃で撃てる距離までシカに近づくことも上手くなる。少なくとも私はそう考えている。
初心者の方は、なかなかシカが捕れないことに焦りを感じるかもしれない。しかし、月並みな言い方ではあるが、「大物猟は1日にしてならず」である。
シカの足跡を見て、シカ道を辿り、樹皮の食痕や寝屋の跡などを探して歩くこと。その行為に費やした時間が自分の経験値になる。
誰もがそういう経験を重ねながら、自分なりの猟のスタイルや猟場を見つけてきたのである。
雪があれば足跡が残るので、他の時期よりも探索が容易である。ある程度雪が閉まった方が歩きやすいので、エゾシカの探索をやるなら、年明けから4月上旬までの方がやりやすい。まだまだシーズンは始まったばかりである。
今から経験したことは、そのまま次の猟期に向けた準備になる。
実際にやってみるかどうかは自分次第だ。
]]>
狩猟を学ぶ機会は本当にないのか?
http://kikyouya.exblog.jp/23732284/
2016-12-21T18:18:00+09:00
2016-12-21T15:28:20+09:00
2016-12-21T12:23:37+09:00
kikyo-ya3
狩猟
その記事自体が相当胡散臭くて、狩猟教育をビジネスにしたいという意図が透けて見えたので、そんなものに頼らなくても狩猟はできるはずだろ? という気持ちで自分の意見を書くことにする。
狩猟免許を取ったばかりで、実際にはまだ出猟出来ていない人に向けたメッセージである。オッサンの小言が嫌いな人は、これ以上読み進めないほうが良い。
これだけSNSが発達し、特に大都市圏周辺での狩猟関係イベントの情報や、銃砲店からの情報発信を毎日のように目にするのに、「狩猟免許は取ったけど、何から始めていいかわからない」なんて言ってる人がいたら、よほど情報収集をサボっているか、自分から行動するのが面倒な人なんだな、と正直思う。
都市部周辺なら、ちょっとネットで検索すれば、いくらでも狩猟者とのつながりを持つ機会が見つかる。猟友会関係は抜きにしてもだ。
地方だとそういうイベントなどの機会はどうしても少なくなるが、それでも最近は全国で何かしらのイベントが行われるようになってきている。
試しに「<都道府県名> 狩猟 体験」でGoogle検索してみればいい。私も全国でひと通り試してみたが、近隣都府県を含めれば、狩猟やジビエに関わるイベント、体験ツアー、講習会等の情報がヒットしない地方はなかった。
ちなみに少し検索に手こずったのは秋田と沖縄である。それでも、秋田は「秋田 マタギ 体験」、沖縄は「八重山 イノシシ猟 ツアー」でググるとツアー情報が見つかった。1つの検索に5分もかかっていない。
猟友会の敷居が高いというのなら、まずはそういうサービスにお金を払って体験を買えばいい。
そうは言っても、「お客さん状態」を脱却して主体的に狩猟に関わるには、何らかの方法で狩猟仲間を見つける必要はあると思う。そういう面では、田舎に住んでいる人のほうが有利かもしれない。田舎では田舎なりの人のつながりがあるので、狩猟関係者には割りとすぐ突き当たるし、なにより猟友会の存在感が大きいからだ。
ところで、猟友会に所属していれば、部会の会合、支部総会など、地元の狩猟者と顔を合わす機会は必ずあるはず。
「猟に誘ってくれる人が見つからない」と言っている人は、そういう場にちゃんと顔を出しているのだろうか? あるいは、地元の銃砲店に弾を買いに行ったついでに、ご店主やそこにいる客全員に自分から名乗って挨拶して、少しずつ顔を覚えてもらうといった努力をしたことがあるだろうか? そういう努力を惜しんでいる一方で、「誰も誘ってくれない」などと言っていては駄目だと思う。
ネット上ではときどき『野良ハンター』などという言葉を目にすることがあるが、私はその言葉が大嫌いである。もしもそんな状態に甘んじている初心者ハンターが本当にいるのだとしたら、「もっとしっかりしろよ!」と言いたくなる。
自ら学ぶチャンスはいくらでも転がっている。最初の一歩ぐらい自分で踏みだすべきだろう。
]]>
今日は『カメラハンティング』の日
http://kikyouya.exblog.jp/23727616/
2016-12-18T23:33:00+09:00
2016-12-18T23:40:24+09:00
2016-12-18T23:33:08+09:00
kikyo-ya3
狩猟
とはいえ、シカ肉は食べきれないほど在庫があって当分必要ないので、銃の代わりにデジカメを持ってなんちゃってスキー忍び猟である。
新規の猟場開拓のため、今日初めて入った沢だったが、足跡も食痕もなく、橋の下にもシカがいた痕跡がなかったので、早々に見切りを付けて撤退した。このルートは今期の忍び猟の対象から外していいだろう。
帰路は、除雪してある林道でのなんちゃって流し猟に切り替えた。
短時間で10頭程の出会いがあったが、狩猟と同じルールの下で撮影することに決めているので、発砲出来ない場所が多くて、なかなか撮影のチャンスが無い。それでも2頭は撮ってきた。
後からレーザー距離計で測った撮影距離は30m弱。この距離なら散弾銃でも確実に撃ちとれたと思う。ちなみに撮影する時は常にバイタルゾーンを狙う。
大雪が通りすぎた翌日の暖かい日とはいえ、今日はかなり風が強かったので、シカは山から降りてこないかもしれないと思っていた。しかし多少条件が悪くても、シカが高密度に集まる越冬地に行けば捕れるということが改めて確認できた。
でも、ここでばかり撃っていると、全く上達しないので、出来るだけ残しておきたい場所ではある。
銃を持たずに山を歩くのは本当に身軽だし、途中で買い物に行ったりできるので気楽でいい。
カメラで確実に獲物が撮れるようになったら、銃でもそれなりに撃てるというのが私の持論である。そうは言っても、射撃技術を軽んじている訳ではもちろんない。
出来るだけ獲物の密度が高く、警戒心が低い場所を選んで、外しそうにない距離まで近づいて撃つのが私の猟の基本スタイルなので、その訓練には狩猟のルールを守って獲物の写真を撮影する『カメラハンティング』が役に立つ、という話である。
もしカメラハンティングに出かけるのなら、できればカメラだけではなく、レーザー距離計を持っていくと良い。獲物にどれくらい近づけたかということを客観的な数値として知ることはとても大事だと思う。
狩猟はやりたいけれど、何らかの事情で銃を持っての出猟が出来ないという人は、まずはカメラハンティングで遊んでみてはいかがだろう?
]]>
誤射を防ぐために周りの狩猟者が出来ること
http://kikyouya.exblog.jp/23709115/
2016-12-16T23:50:00+09:00
2016-12-18T23:21:25+09:00
2016-12-14T14:32:41+09:00
kikyo-ya3
狩猟
私はグループでの巻狩りの経験がありませんので、あくまで想像に過ぎませんが、タツマに入った人にとって、「もし自分が外したら、頑張ってくれた勢子や他のタツマの人たちに申し訳ない」というプレッシャーを感じることはないでしょうか?
もしかしたら実際に外してしまった時に、「なにやっとるんじゃ! お前が外したせいで、わしらの努力が水の泡だわ!獲物が来たらすぐに撃てるようにちゃんと準備しとけ!」と誰かに責められた経験がある方がいるかもしれません。
昔からグループ猟をやっているベテランの方々ほど、若い頃にそういう叱責を受けた経験がある可能性は高いと思います。このような経験がある方は「とにかく早く撃たなければ!」というプレッシャーが強いのではないでしょうか。ベテラン狩猟者による誤射の背景にはこういった事情もあるかもしれません。
最近では、グループ猟で外した人が責められたという話は聞きませんが、「いつでも撃てるように歩くときも弾は込めとけ」というように、危険な指示を出すベテランは確かにいます。自分自身は事故を起こさなくても、周りの人間を事故に追い込むような言動を取りがちな狩猟者の存在には要注意です。
そういう狩猟者がいるグループとは距離を取るか、何を言われても聞き流して、自分だけは安全行動を徹底するという考え方も必要です。またグループ内で「猟果よりも安全こそが最優先。皆で楽しく猟が出来るのが一番!」という雰囲気をちゃんと作れることは、事故防止に大きな効果があると思います。
一方、撃たれるのを防止するための行動についても考えてみたいと思います。私は、オレンジベストを着用していたかどうかは本質的な問題ではないと考えています。狩猟者自身が目立つ服装をしていれば、誤射される危険性は減りますが、それでも過信は禁物です。しょせん見えない時は見えないのです。
例えば林業の現場では、「重機の運転席から周囲の人間は見えないと思え。重機の作業範囲に入ってはいけない」と教えられます。誤射した側を擁護する訳では決してありませんが、狩猟者であるならば、他のグループの猟場に立ち入れば、いつ事故が起こってもおかしくないという認識は必要だと思います。
乱場での猟は「早いもの勝ち」という大原則があります。他のグループが入っている山であれば、隣接する山での狩猟は避けるべきです。
もしも、こちらが先に入っているのに強引に割り込んでくるグループがあれば、撃たれないようにこちらの存在をしつつ撤退するといった対応も必要かと思います。これは縄張り争いとは別次元の問題です。
だから我々狩猟者は、常に他者の存在に気を配る必要があります。林道の轍や、車止めに駐車されている車などから、自分より先に山に入った人間がいないか判断し、もし他に人間がいる気配を感じたら、そこでの狩猟は即刻中断する。こういった判断は、自分が誤射をしないためにも絶対に必要なことです。
ちなみにこれは相手が狩猟者であるかどうかは関係ありません。釣り人、山菜やキノコを取る人、登山やハイキングを楽しむ人など、人の気配を感じたら、すぐに猟を止める必要があります。ただお互い狩猟者であれば、銃をもった狩猟者には特に注意すべきだということを忘れないようにしたいものです。
今回の事故は、同じグループの人でも、全く無関係の人でもなく、別のグループの人が撃たれたという、あまり聞いたことがない事故のパターンだと思いました。隣接した山で複数のグループが猟を行ったことが、事故の遠因になったのかもしれず、どちらかが避けてさえいれば、もしかしたら事故は起きなかったかもしれない…と感じました。
「獲物を見ないで撃つなんで信じられない!」という声を良く聞きます。私も全く同感です。でも、誤射した人を責める以外にも、周囲の狩猟者が気を配ることで事故を減らせる可能性があるのではないかと思って、以上のことを書きました。
このような痛ましい事故が二度と起こらないことを心から願います。
]]>
鹿油クリームを自作してみた
http://kikyouya.exblog.jp/23710703/
2016-12-15T19:07:00+09:00
2016-12-15T12:24:04+09:00
2016-12-15T12:17:19+09:00
kikyo-ya3
狩猟
ただし、てんぷら鍋で加熱して油を抽出したせいか、使うたびに手が揚げ物のにおいになってしまうのが難点。実はこれもネットにあった経験談の通りである。
何かもっと良い抽出方法がないかと考えていたところ、Twitterのフォロワーさんから、シカの脂肪を細かく刻んでから大量の湯で煮て、浮いた油を冷やしてすくうという方法を教えていただいた。
以前抽出した鹿油は、瓶詰めにして使っているのだが、常温では蝋のような固形で、体温でわずかに溶けるだけである。爪で削り取っても、ポロポロと崩れて非常に使いづらい。
なんとか柔らかくできないかと考え、常温のまま、瓶の口に少しオリーブオイルを垂らして練ってみたら、練った部分がクリーム状になって格段に使いやすくなった。鹿油とオリーブオイルの配合をうまく調整すれば、使いやすい鹿油クリームが作れそうである。
今のところ、適切な配合比がわからないので、常温で固形の鹿油に少しずつオリーブオイルを加えながら練っていき、オイルの量で固さを調整するのが良いと思った。
ここまでが以前Twitterに投稿した話である。以上の方法を組み合わせて、解体した時に取っておいたシカの脂肪から、本格的に鹿油クリームを作ってみた。
まずは脂肪を細かく刻んで、多めの水を入れた圧力鍋で加熱した。普通の鍋でも良かったのだが、煮込み時間を少なくして、出来るだけ多くの油を抽出するために今回は圧力鍋を使用した。
15分加圧して、圧が抜けるまで放置。スープ状になった湯と油の混合液から、溶け残った脂肪や肉の破片を手持ちザルと茶こしで丁寧に掬って捨てた。今回はやらなかったが、温かいスープの状態でキッチンペーパーなどで濾せば、不純物をきれいに取り除くことが出来ると思う。
室温で数時間放置して冷ますと、水と油がきれいに分離し、表面に浮いた油が白く固まっていた。
割って取り出してみると、まるでホワイトチョコレートのようである。これをキッチンペーパーの上に並べて水気を取った。
この鹿油の板は、手で簡単に折れるが、室温程度ではぽろぽろと崩れてしまい、全く粘り気がない。そこで、常温のままオリーブオイルを加えてヘラで練っていく。この時加熱はせず、鹿油の固さを見ながらオイルを少しずつ加えていった。
最終的には、約850gの鹿油に対して、大さじ3杯のオリーブオイルで、私好みの柔らかさの鹿油クリームが出来上がった。添加するオリーブオイルの割合は自分の好みで調整すると良いだろう。
出来上がった鹿油クリームは、ジャム等の空き瓶に入れて保存しているが、時間が経っても鹿油とオリーブオイルが分離する様子はない。クリーム状になったことで、使い勝手は非常に良くなった。
私自身の体で試してみる限り、風呂上がりなどにかかとに塗り続けていると、ひび割れが軽減し、白い角質が目立たなくなった。
手作りした鹿油クリームを人に譲渡すると薬事法に違反してしまうので、この鹿油クリームを入手するには、今のところ自作するしか方法がない。もし興味がある方で、シカの脂肪を手に入れる機会があれば、上記の方法を参考にして作ってみてはいかがだろうか?
]]>
「銃身に触れない!」ということ
http://kikyouya.exblog.jp/23707064/
2016-12-14T18:21:00+09:00
2016-12-14T20:26:03+09:00
2016-12-13T13:53:30+09:00
kikyo-ya3
狩猟
その時、「立ち木に寄りかかって撃つ時は、銃身が木の幹に触れないように気を付けなければいけない」というアドバイスをいただいた。「銃身の一部が急激に冷やされて、収縮した方に弾道がそれるからだ」という理由からだった。
厳冬期の北海道では、朝の気温が-15℃を下回るのはよくあることで、日が昇って多少気温が上がっても、木の幹の温度はそう簡単には上昇しない。
さらに空気と、個体である木の表面では熱伝達率が全く違う。銃身の一部が幹に触れていれば、そちらが急激に収縮するという説明は、私にとって実に納得できるものであった。
「鉄で出来た銃身がそう簡単に収縮するものなのか?」と疑問に思う方もいるだろうが、鉄の場合、温度が1℃上昇すれば1mあたり11.7μm
(=0.0117mm)の寸法変化が生じる。
仮に日の出後の気温が-5℃、木の幹の温度が-15℃だったとしたら、その温度差は10℃になり、1mあたりの寸法変化は0.117mmにもなる。
これを大したことのない量と見るか、射撃精度に大きな影響を与える歪みと見るかは意見が分かれるかもしれないが、私は無視できない影響があると思う。
スラッグ弾の手詰めをしていると、ワッズに入れた弾頭をスムーズに銃身を通るか細い棒で押してみて、銃身を通り抜ける時の抵抗を調べることが時々ある。夏場の気温が20℃以上ある時にはほとんど抵抗なく通った弾頭が、冬にほぼ零度近くなった銃身で試してみると、すごい力で押さないと銃身を抜けることができなかったという体験もしているため、私は温度差による銃身の収縮量は決して小さくないと思っている。
そういったことがあったため、私は、銃の種類に関わらず、銃身に何かが触れた状態では撃たないように気を付けている。銃身での依託射撃など問題外である。
撃つ時はもちろんなのだが、そもそも私は、銃身に直接触れたり、銃身に何かがぶつかったりしないようにいつも気を付けている。銃の手入れ以外では、銃身を直接触ること自体にとても抵抗を感じる。
銃身は、射撃精度を直接左右する重要なパーツである。
外側から余計な力がかからないようにいつも気をつけている。
]]>
ナイフでの止め刺しでどこを切るか?
http://kikyouya.exblog.jp/23706797/
2016-12-13T18:52:00+09:00
2016-12-13T19:30:49+09:00
2016-12-13T10:53:10+09:00
kikyo-ya3
狩猟
近頃は首の付け根にナイフを刺して、人間で言えば「鎖骨下動脈」を切ることでスムーズに止め差しが出来るようになった。ちなみにシカのように鎖骨のない動物では、同じ血管を「腕頭動脈」と呼ぶそうである。
人間の鎖骨下動脈は、鎖骨の上側を外から指でなぞっていって、凹んでいる場所のすぐ下を通っているので、自分の体でも確かめることが出来る。
シカの体でも、首の付け根に同じような凹みがあるので、そこから心臓に向けてナイフを入れて、背骨に向けて刃先を少し動かすと確実に動脈が切れる。切り口から、真っ赤な鮮血が溢れてきたら、太い動脈が切れた証である。
正直に白状すると、そもそも私が頸動脈を切るのが苦手だったのは、頸動脈が首の真横の浅いところを走っていると勘違いしていたからだ。
頸動脈は、耳の後ろから喉の両側まで繋がっている太い筋肉(胸鎖乳突筋)の内側を通っている。
したがって、首の真横から頸動脈を切ろうとすると、筋肉の束に阻まれ、なかなか頸動脈までナイフの刃が届かない。その分、獲物を無駄に苦しめてしまっていたという訳である。
改めて、頸動脈の位置をネット上の画像と医療情報の触診ポイントで確認してみたところ、胸鎖乳突筋と下顎の間にある凹みの部分のすぐ下を頸動脈が通っていることがわかった。
この凹みから、目の方向にナイフを刺せば、胸鎖乳突筋に邪魔されず、しかも食道を傷つけること無く、簡単に頸動脈が切断できそうである。
実際、静岡県森林・林業研究センターが作成した「シカ捕獲ハンドブックくくりわな編」2016年改訂版の第27ページには、「放血に適した頸動脈の位置」としてこの箇所を刺す方法が紹介されている。
[PDF]シカ捕獲ハンドブック改訂版2016.03
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-850/sikahanndobukku.pdf
この場所を刺すのであれば、首の付け根にある腕頭動脈を刺すよりも、もっと簡単に頸動脈が切断できそうな気がする。
ところで、大物猟の止め刺し用にどれくらい長いナイフが必要か、狩猟者の中でも意見が分かれるところだろう。
本州のイノシシ猟では、心臓を刺して止めを刺すことが多いためか、いわゆる「狩猟刀」と呼ばれる刃渡りが七寸(21cm)から九寸(27cm)という長めの刃物を使う人が多いような印象がある。
一方、首の動脈を切る場合は、心臓を刺すわけではないので、それほど長いナイフは必要ない。私は刃渡り10cmほどのスキナーで止め差しを行っている。
私自身は、背骨と肋骨の切り離し以外、止め刺しから解体までの工程全てをこのナイフ1本でこなしている。ちなみに、背骨から肋骨を切り離すに使うのは小型の折りたたみ鋸だ。だから私は、エゾシカ猟に長いナイフは不要だと思っている。
]]>
エゾシカの脾臓を食べてみた
http://kikyouya.exblog.jp/23694866/
2016-12-08T18:36:00+09:00
2016-12-08T18:36:39+09:00
2016-12-07T11:54:56+09:00
kikyo-ya3
ジビエ
正直に言うと、実は脾臓という臓器をこれまで認識したことはなかった。
解体の最中に、肝臓と間違えて切り取ってしまったのだ。
さらに解体を進めるうちに、本当の肝臓を見つけて、初めて「これは何だ?」と気がついた次第である。
その臓器が脾臓であることも最初はわからなかった。
腎臓や膵臓とは違いそうだというところから、たぶん脾臓だろうと見当をつけたくらいである。
初めて見る臓器であったが、見た目は肝臓と似ているし、なんだか美味しそうな感じがしたので、心臓・肝臓と一緒に持ち帰って食べることにした。
ちなみに、それが本当に脾臓であることは、帰宅してから「イノシシ・シカ内臓カラーアトラス」の写真を見て確認した。
[PDF] イノシシ・シカ内臓カラーアトラス
www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000.../0000058074.pdf
「脾臓 料理」でGoogle検索してみると、脾臓の煮込み料理や、ペースト状にした料理などがあることがわかったが、あまり凝った料理は面倒だったので、今回持ち帰った内臓は全部まとめてカツにして食べることにした。
生まれて初めて食べたシカの脾臓のカツであったが、これが意外に美味しかったので驚いた。
加熱前に切った時はまるで血でできたゼリーのようだったが、加熱すると、密度の高いチョコレートケーキのような食感に変わった。そしてレバーのような臭みなど全くない。
今回食べたレバーが特段臭みがあった訳ではないのだが、レバー特有の風味はやはりある。それに比べるとくせのない脾臓の味は、レバーが苦手な方にも受け入れやすいと思う。私もレバーよりは脾臓の味の方が好みであった。
今回は十分に加熱したため固くなってしまったが、低温調理法を利用すれば、もっとしっとりとした、柔らかい食感が楽しめる料理に出来るだろう。
これまで、脾臓を食べずに捨てていたのは実にもったいなかったと思う。
もし脾臓を食べたことのない方で、新鮮なシカの脾臓を手に入れる機会があれば、是非食べてみることをお勧めしたい。
]]>
「クマ追い」の技術について思う
http://kikyouya.exblog.jp/23692834/
2016-12-07T18:17:00+09:00
2016-12-07T20:57:19+09:00
2016-12-06T12:16:47+09:00
kikyo-ya3
狩猟
一方、エゾシカ猟に特化した私のスキー忍び猟では、基本的に平地の沢沿いばかりを歩いている。尾根に上がるのは、半矢にしたシカを追跡する時くらいだ。
私自身、ヒグマが撃てる銃猟者には憧れを感じるが、クマ撃ちとシカ撃ちでは、そもそも山の歩き方から違うのかと思うと、クマ撃ちになるのはそう簡単なことではないな、と強く感じる。
これまで、積極的にヒグマを撃ちたいと思ったことがなかったので、自分はクマ撃ちの世界とは無縁だと思っていたが、今は春山でクマを追跡する技術に少し興味を覚えている。
とは言え、この人にクマ撃ちの技術を教わりたいという相手の当てなど全くない。
誰にも教わることが出来ないのなら、カメラとクマ撃退スプレーを持って、春山でヒグマの足跡を追ってみようか、などと考えながら、この辺の地図や、道庁作成の『ヒグマ捕獲テキスト』を読んだりしている。
『ヒグマ捕獲テキスト』
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/higuma/mokuzi.htm
しかし、辺りの山の険しさに、尾根沿いのコースを想像しただけですでに心が挫けそうになっている自分がいる。果たして春までこの興味が持続できるだろうか、という不安も覚える。
なぜこんな事を考えるようになったかというと、道庁が推進している、銃猟でヒグマを捕獲できる技術者を育成する「人材育成のための捕獲」事業に、地元の若手狩猟者が参加しているにも関わらず、自分には参加の打診すら無かったということがショックだったからだ。
地元でも数少ない50歳以下のライフル射手であるにも関わらず、参加者の候補にもならなかったことに、私が地域の鳥獣対策における戦力としてみなされていない現状をひしひしと感じて、虚しい気持ちになった。
参加者選定については、役場なりの考え方があるのだろうし、未熟な自分がヒグマを撃って半矢にしたくないので、それはそれで構わないと思っている。
その一方で、この地域でヒグマとの軋轢が表面化した時に、狩猟者として何もできない自分のままでいいのか?というモヤモヤした気持ちをいつも抱えてきた。
最近になって、自分にクマ追いの技術がないのを他人のせいにして、うだうだ言ってるのが嫌になってきた。
それで、カメラを持ってクマを追いかけてみようかと思い始めた。
銃の代わりにカメラを持てば、猟期も鳥獣保護区も関係ないし、半矢にしてしまう心配だってない。
クマ撃退スプレーを持っていれば、自分の身を守るための最低限の装備にはなるだろう。あとは斜面の上からヒグマに襲われないようなコース取りが重要なポイントだったはず。
とにかく、何か一歩を踏み出したくなったのだ。
正直、「クマを撃てるようになって、それでどうするの?」という気持ちが無いわけではない。実際、わな猟免許を持っていて、アライグマの捕獲経験があるにも関わらず、アライグマの有害駆除には関与できていない現状だってある。
しかし、役場の思惑とか、猟友会の部会内での人間関係とか、そういう煩わしいことを気にして、何も行動していない自分が本当に嫌になった。
欲しい力は自分で手に入れればいい。
私はこれまでもずっとそうやってきた。
どんなに遠回りになっても、自己流では手が届かない高みがあっても、それは全然構わない。
春山でクマの足跡を追い、クマの写真を撮り、無事に戻ってこられるだけの技術と体力があれば、春山でのクマ撃ちにもきっと役に立つはずだ。
「こんな技術や知識を身につけて一体何になる?」などと考えるのはもうやめよう。地域で必要とされていないなら、自分自身のために修行すればいい。
「春先に、あの山の、あのコースを歩けば、ヒグマの足跡が良く見つかる」と思い当たる場所ならいくつもある。
まずはこの春、カメラとクマ撃退スプレーを持って、クマを追いかけて見ようと思う。
]]>
エゾシカのレバーと脾臓を美味しく食べるには
http://kikyouya.exblog.jp/23692926/
2016-12-06T18:49:00+09:00
2016-12-07T14:55:34+09:00
2016-12-06T12:56:29+09:00
kikyo-ya3
ジビエ
丸ごと塩水に漬けておいて血抜きしただけで、切り分けてからは、特に臭みを取るための下拵えは一切していなかったのだが、全く臭みもなくて美味しく調理することが出来た。
しかし、がっちりと火を通したので、肉が固くなってしまったのが少し残念であった。
そこで思いついたのだが、丸ごと「肉の中心温度が63℃で30分以上」になるように低温調理で加熱殺菌しておいて、高温でさっと揚げたら、柔らかいままで、安全に美味しく食べられるはずである。
加熱殺菌さえしてあれば、鮮度を気にして急いで調理する必要もないので、冷蔵保存しておいて、後日調理してもいいだろう。
今度シカが捕れたら是非試してみようと思う。
それにしても、あらかじめ低温調理で加熱殺菌しておけば、加熱不足の心配も、生肉を触って食中毒になる心配もなかったのに、なんで事前に思いつかなかったのだろうか。
「それくらい気づけよ自分!」と、先日の自分自身に強く言いたい気分になった。
]]>
不覚! 生肉を触って食中毒?
http://kikyouya.exblog.jp/23690606/
2016-12-05T19:16:00+09:00
2016-12-07T14:56:52+09:00
2016-12-05T11:44:59+09:00
kikyo-ya3
ジビエ
ところが、夕食後30分ほどたってから、急な吐き気と腹痛に襲われ、そのせいで、その後3時間ほど頻繁にトイレに行く羽目になってしまった。
当初は自分でも認めたくなかったのだが、症状から見ても、おそらく食中毒で間違いないだろう。
ちなみに同じものを食べた家族は全く平気で、食あたりになったのは私だけだった。その原因については思い当たる節がある。
カツにするためのパン粉を付ける工程を、最初は菜箸でやっていたのだが、途中で面倒くさくなったため、素手で行っていた。
その際、生肉を触った手でそのまま揚げたてカツを何個かつまみ食いしたのだが、それが原因ではないだろうか。
野外で解体した際に付いた雑菌を警戒して、加熱には十分気をつけていたのだが、調理前の生肉から手に雑菌が移ることには全くの無頓着であった。
普段あまり揚げ物はしないので、慣れない手順に戸惑っていたせいもあるだろう。
食べた直後に症状が出ていることから、2~9週間の潜伏期間があるE型肝炎ではなく、菌が原因の食中毒だと思う。
食後3時間を過ぎたあたりから自覚症状がなくなったので、どうやら大事にならずにやり過ごせたようだ。
とにかく私以外の家族が無事で良かった。
日頃からジビエの安全性と加熱の重要性についてうるさく言っている私が、こういう単純なミスをするとは、本当にお恥ずかしい限りである。
この苦い経験を無駄にしないために、今後は私も、生肉を触った手や調理器具が出来上がった料理に触れないよう、衛生管理を徹底しようと心に誓った。
今回の失敗は積極的に人に話したいような話題ではない。だが恥を承知であえてブログで公開した。これを読んだ皆さんが、生肉による食中毒リスクにより一層注意を払うきっかけになれば幸いである。
]]>
今期はじめてのエゾシカ猟
http://kikyouya.exblog.jp/23687994/
2016-12-04T00:29:00+09:00
2016-12-04T00:37:30+09:00
2016-12-04T00:28:58+09:00
kikyo-ya3
狩猟
天気読みも、場所読みもばっちりで、歩き出しから10分足らずで、狙い通りのメスジカを撃てたのは、我ながら上出来だったと思う。
寒冷前線の通過で前日から大荒れだった天候が回復した後の晴れ間、シカが平地に降りてくる絶好の機会を狙っての出猟。これが今回の天気読み。
例年シカが集中する沢にシカが来ていないのを事前の下見で確認し、その沢にいない時は、隣の沢に集まりやすいのを見越してコースを選んだのが場所読み。
今回はその両方がうまく的中した。
さらに今日は、日が昇って気温がある程度上がるのを待って、朝9時過ぎに出猟した。これまでは日の出の時間に猟場に入るように出猟していたのだが、ある程度暖かい方がシカの活動が活発になる、という特性を聞いてから出猟時間を変えてみた。この時間読みも功を奏したのだと思う。
ここまで読みがハマるのは滅多にない。実に楽しかった。
歩き始めてすぐに、川に沿って走る林道の上と河畔林の中に濃いシカ道があるのが確認できたので、シカとの出会いもかなり期待できた。
シカに見つかる前にこちらがシカの姿を発見できたのも大きかった。
射撃距離は100m少々だったろうか。バイタル狙いの胸撃ちで即倒。
解体した時にチェックしてみたところ、弾は肺を破壊して貫通していた。
シカが倒れていた場所のすぐ近くには、ひどく食害されたヤナギの倒木とシカの寝屋、川に沿って続いているシカ道があった。
この場所をシカの群れがかなり頻繁に利用しているのがわかる。
このまま、あまり高い狩猟圧がかからなければ、この冬はこの一帯にかなり期待できそうである。
それにしても、シーズン最初の1頭が捕れるまではやはり緊張する。
自分がちゃんとシカを捕れることが確認できて良かった。
今日が良き日になったことと山の恵みに感謝しよう。]]>
https://www.excite.co.jp/
https://www.exblog.jp/
https://ssl2.excite.co.jp/