この猟期、初めてのスキー忍び猟でエゾシカを捕ることが出来た。
天気読みも、場所読みもばっちりで、歩き出しから10分足らずで、狙い通りのメスジカを撃てたのは、我ながら上出来だったと思う。
寒冷前線の通過で前日から大荒れだった天候が回復した後の晴れ間、シカが平地に降りてくる絶好の機会を狙っての出猟。これが今回の天気読み。
例年シカが集中する沢にシカが来ていないのを事前の下見で確認し、その沢にいない時は、隣の沢に集まりやすいのを見越してコースを選んだのが場所読み。
今回はその両方がうまく的中した。
さらに今日は、日が昇って気温がある程度上がるのを待って、朝9時過ぎに出猟した。
これまでは日の出の時間に猟場に入るように出猟していたのだが、ある程度暖かい方がシカの活動が活発になる、という特性を聞いてから出猟時間を変えてみた。この時間読みも功を奏したのだと思う。
ここまで読みがハマるのは滅多にない。実に楽しかった。
歩き始めてすぐに、川に沿って走る林道の上と河畔林の中に濃いシカ道があるのが確認できたので、シカとの出会いもかなり期待できた。
シカに見つかる前にこちらがシカの姿を発見できたのも大きかった。
射撃距離は100m少々だったろうか。バイタル狙いの胸撃ちで即倒。
解体した時にチェックしてみたところ、弾は肺を破壊して貫通していた。
シカが倒れていた場所のすぐ近くには、ひどく食害されたヤナギの倒木とシカの寝屋、川に沿って続いているシカ道があった。
この場所をシカの群れがかなり頻繁に利用しているのがわかる。
このまま、あまり高い狩猟圧がかからなければ、この冬はこの一帯にかなり期待できそうである。
それにしても、シーズン最初の1頭が捕れるまではやはり緊張する。
自分がちゃんとシカを捕れることが確認できて良かった。
今日が良き日になったことと山の恵みに感謝しよう。