狩猟を始めた時からヒグマへの対応を意識してきた桔梗屋ですが、その意識は初めての銃選びにも反映されています。
桔梗屋の愛銃は、シャープエースハンター5.5mm(空気銃)とレミントンM870(散弾銃)の2丁ですが、散弾銃を選ぶ際にはヒグマ対策を意識しました。
桔梗屋としては、ヒグマのテリトリーと人間の生活圏の間の境界線をヒグマにはっきり認識させることが、ヒグマ対策の最重要ポイントだと考えています。
ヒグマが人間を怖い生き物だと認識し、人家の周りに近づかないようにすることがまず第一で、捕殺というのは、その境界線を越えて人間社会に執着してしまった個体を排除するための最終手段だと思っています。
ヒグマに「人間は怖い!」と思わせておく手段には、犬による追い払いやお仕置き放獣など、いろいろな方法があるのですが、銃器に関わる手段としては、威嚇弾の使用による追い払いがあります。
威嚇弾による追い払いというのは、ゴム製のスラッグ弾や花火弾などの、非致死性の弾頭を用いてヒグマを殺さずに追い払う方法で、知床の斜里町などで実際に導入されています。(参照:
威嚇弾によるクマの追い払い法)
この威嚇弾を使用するための銃としては、12番のスライド式散弾銃が推奨されています。
この時点で私の銃の候補は、レミントンM870かウィンチェスターM1300のどちらかに絞られました。
結局私としては、頑丈さで定評があり、替え銃身が入手しやすいレミントンM870を選択しました。
実際、ヒグマ対策に従事されている方の多くがM870を使用されているそうです。
ただ私のM870は普段エゾシカ猟に使っているため、カンチレバー付きの1/2ライフリング銃身とライフルスコープが取り付けてあります。
ヒグマ対策に用いることを考えた場合、銃身と照準器はこのままで良いのか、少し迷っているところです。
照準器については、実は海外の通販会社にホロサイトを発注済なのですが、1年近く経つのにまだ届いていません。
まあ、猟友会のメンバーがヒグマ対策に動員されているニュース映像を見ると、スコープ付きのライフルで出動している人も沢山いますので、照準器はスコープでも問題ないのかもしれません。
むしろ、自分の銃を慌てず確実に操作できることの方が重要なのでしょう。
そうは言いながらも、最近では銃の操作や据銃等の練習を全くやっていない桔梗屋です。
この文章を書きながら、こんなことではいかんと改めて反省しています。